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3Dプリンタでプラレールの補助パーツを作る

プラレールの辛いところって、一ヵ所レイアウトをミスっただけで、他の部分も調整が必要になるところですよね。
ちょっとだけレールがぶつかるとか、
ちょっとだけ車両が橋脚にぶつかるとか、
その「ちょっと」だけの為に、レイアウトをやり直さないといけなくなる。
そのときの絶望感ったら・・・もう、タメ息しか出ない。
「一体、俺はどれだけの時間を無駄にしたんだ・・・」って。
でも、そんなときの救世主となるのが、
『3Dプリンタ』
3Dプリンタでパーツを自作すれば、レイアウトのちょっとした困ったは、ほぼ解決できます。
ちなみに、「3Dプリンタって何?」って人に簡単に説明すると、
3Dプリンタは、樹脂を熱で溶かして、その樹脂を何層にも重ねながら少しずつパーツを形成していく装置です。
3Dプリンタを使えば、事前に設計したデータ通りに、プラスチックを形成することができます。

ということで、今回、僕が3Dプリンタを使って自作したプラレールの補助パーツを紹介します。
自作パーツと言っても、大したことはありません。
既存のパーツにちょっと工夫を加えただけです。
だから、作り方も簡単です。
1.橋脚スペーサー
橋脚とスペーサーが密接しすぎていると、車両が通ったときにぶつかって止まってしまうんですよね。

そんなときに使うのが、3Dプリンタで作ったこのパーツ『橋脚スペーサー』です。

車両が接触する橋脚のところにはめ込むだけ。

これで、車両とレールの間にスペースが空くので、車両と橋脚がぶつからなくなります。
ちなみに、まがレールでもこの自作パーツと同じような使い方ができます。

まがレールは幅が広いですからね。
しかし、スペースを取るためだけにまがレールを使うのは、ちょっとコストが高すぎです。
橋脚スペーサーの作り方
3Dプリンタでパーツを作るには、まず3Dデータを作る必要があります。
僕が使用している3Dプリンタ『ダヴィンチ mini W』は、XYZプリンティングの製品です。
このメーカーが無料配布している3D設計ソフト『XYZmaker』を使って、3Dデータを作成します。
まず、四角形の図形を置きます。

次に、橋脚の幅と同じサイズの四角形を置きます(青色)

青色の図形を赤色の図形から切り抜けば、完成です。

簡単でしょ?
あとは、パソコンにデータを送って、完成を待つだけ(約10分)

一応、僕が作ったデータも置いておきます。
抜けづらいように幅を少し狭目に作ってるので、やすりで削って調整して下さいね。
2.橋脚アジャスター
坂道直線レールの下とか、オブジェクトの下にレールを通すと、ちょっとだけ車両がぶつかることがあるんですよね。

そんなときに使うのが、この自作パーツ『橋脚アジャスター』です。

橋脚の下にはめ込むことで、ちょっとだけ桟橋の高さを上げることができます。

これで、上を通るレールが高くなるので、車両とレールがぶつからなくなります。

ミニ橋脚の半分くらいの高さしかないので、誤差の範囲。
坂道レールで高さを上げたりせず、そのまま直線レールを接続できます。
橋脚アジャスターの作り方
まずは、橋脚の底部分にハマる大きさの四角形を置きます。

次に、脚となる長方形を置きます(緑)

足をコピーして四隅に配置して、完成です。

あとは、パソコンにデータを送って、完成を待つだけ(約15分)

最後に
以上、『3Dプリンタでプラレールの補助パーツを作る』でした。
プラレールと3Dプリンタ組み合わせた便利な使い道はまだまだあるはずです。
ぜひ、みなさんの自分だけのパーツだけを作ってみてください。